住宅の外構工事を決める7つのポイント

「注文住宅で家を建てることになった」

「住宅の外構はどうしよう?」

住宅の購入が決まり、家の外回り(外構)をどうしようか悩んでいる方はいらっしゃいますか?

この記事は、そんな方向けて書いています。

はじめまて!

広島県広島市にて(株)tuinという外構・造園業を行っているウエダです!

住宅の購入の際、建物に関しては間取りや仕様など細かな打ち合わせがあり、安心感がありますよね。

では、外構工事ではいかがでしょうか?

要望を伝え、細部は任せきりと言う方も多いのではないでしょうか?

「もっとこうすればよかった」

と言うことがないようしたいものです。

そこで今回は、外構工事でおさえておきたいポイントについて、ご紹介したいと思います。

はじめに

建物では多くの打ち合わせを行いますが、外構工事は任せきりという方も多いのではないでしょうか?

例えば

「駐車場は2台ほしい」

「防犯大策として、目隠しフェンスがほしい」

「カーポートもつけたい」

など、ご要望の聞き取りが行われ、それにあった外構図面が提案されることが多いと思います。

外構に関しては、あまりよくわからないので

「おまかせします」

何てこともあると思います。

しかし、住宅と同じくらい、外構の打ち合わせを行わなければ、失敗する可能性があります。(車が停めにくい、ライトがなく夜が暗いなど)

そこで、外構工事でおさえておきたいポイントについてご紹介します。

外構の打ち合わせに、役立てていただけると幸いです。

外構工事のポイント7個

将来の想像

現在のことだけを考えて計画していませんか?

将来を見据えた考え方が、とても大切になってきます。

例えば、

「現在は車が2台だが、将来子供の駐車場が必要になるかもしれない」

「子供が小学校にあがれば、駐輪場が必要だ」

「年をとったら階段が大変!少ない方がいい」

「電気自動車に乗りたい!後からでも簡単な工事で充電できるよう、配管だけ設置しておきたい」

「野菜を育てるかもしれないから、土の部分が多くほしい」

など、将来の使い方を沢山想像してみましょう。

想像することで、将来必ずでてくる困りごとを最小限におさえることができます。

人の動線

「駐車場から玄関までの道は歩きやすくなっていますか?」

「裏庭に外から入ることができますか?」

自分の生活スタイルを想像し、歩きやすい導線計画をたてましょう。

例えば、駐車場から、玄関までの間に障害物がある場合、重たい荷物を運ぶさいや、雨の日に後悔してしまうことがあります。

また、裏庭までの通り道に、給湯器や室外機が設置され、通れないなど不便な外構になる場合があります。

失敗してしまわないよう、業者さんとの打ち合わせをおこないましょう。

高さ関係

「駐車場の勾配は適切ですか?」

「階段の蹴上は高すぎませんか?」

これは、計画図面ではわかりにくく、出来上がってから気付くことが多い問題です。

「駐車場の勾配が急なため、車のバンパーが当たってしまう

「階段の蹴上が高いため、歩きにくい」

「目隠しフェンスが低く、外から中がみえる」

など生活する上で、外構の高さ関係はとても大切なポイントになります。

一般的な駐車場の勾配は1.5~4%程度です。

ゆるやかであるほど使い勝手はいいです。

しかし、勾配を取らないと雨水が溜まってしまいますので、1.5%あたりが理想的な勾配となります。

また、階段の一般的な高さは15~20㎝程度です。

低すぎると、つまずきの原因になります。

またフェンスも、外部からの高さと室内からみえる高さの両面から計画できるといいです。

外構業者さんに、高さの説明をしていただきましょう。

排水

「雨どいの水や室外機の水はどこに流れていきますか?」

「雨水マスや自然排水で土の部分に流れる」

というように、しっかりと計画されていれば大丈夫です。

しかし、コンクリートやタイルなどの部分に流れる場合は、注意が必要です。

1年程度で水が流れる部分に汚れがつき、見た目が悪くなってしまいます。

細かい部分ですが、大切なポイントです。

防犯対策(目隠しなど)

防犯大策はどのように考えていますか?

現在の住宅は、フェンスや壁などがなくオープンな住宅が主流です。

私は、中途半端に壁を設けるよりも、オープンな住宅にする方が、かえって防犯大策に繋がると考えています。

その理由として、泥棒は、周囲の視線が少なく隠れ安い場所を狙うことが多いからです。

しかし、オープンな住宅の場合、

「ご近所さんの視線が気になるので、目隠しフェンスをつけたい」

ということになると思います。

そこで、目隠しフェンスには、防犯大策も考えてスリット(少しの隙間)の空いたものがおすすめです。

メンテナンスのしやすさ

デザインを重視した外構になっていませんか?

そのような外構で気を付けたいことは、

「メンテナンスはしやすいのか?」

ということです。

具体的に言えば、

掃除がしやすく、よい環境をながく維持できる外構がいいです。

特に、玄関前やアプローチは掃き掃除のしやすいデザインがオススメです。

掃き掃除のできないスペースを作ってしまうと、汚れがたまりやすく外観が悪くなりやすいです。

また、よい環境を長く維持できない事例として、「駐車場のコンクリートにスリットをあけ、芝生を植えた」場合

2、3年たつと、タイヤが通る部分の芝生は削られて、車の陰になった芝生は枯れ、最終的には、雑草だけが残ってしまうことになるかもしれません。

また、「オシャレなレンガのアプローチにした」場合

雨の日は滑りやすく、苔がついて、見た目が悪くなることがあります

将来を見据えたデザインにし、メンテナンスのしやすい外構を心がけましょう。

外構の設備(水道・外部コンセント・ライト)

水道

裏庭だけに水道がある場合、不便になることがあります。

例えば

「車を洗車したい」

「玄関周りを水洗いしたい」

と思った時に、駐輪場にも水道があると便利ですよね。

駐車場部分には、散水栓を設けるようにしましょう。

外部コンセント

家の外にコンセントを設置していますか?

「防犯対策で設置していない」

「1ヵ所だけ設けている」

そのような設備になっていないでしょうか?

外部コンセントは便利なものです。

例えば

「ホームセンターで買ったライトを玄関先につけたい」

「車の洗車で高圧洗浄機をつかいたい」

「業者さんが家のメンテナンスで機械を使う」

という時などに、コンセントが家の外にあると大変便利です。

ライト

玄関先の照明は考えていますか?

毎日遅くまで仕事をし、暗い時間に帰る方も多いと思います。

そのような時に、玄関先が暗いと

「階段につまずいてしまう」

「鍵を開ける時に、携帯のライトを用意しないといけない」

など、不便になる場合があります。

それを解決するための方法は2つあります

①住宅内の光が玄関先に漏れるよう窓を設ける

②外部にライトを設ける

ということです。

しかし、①の方法では住宅に人がいなくてはいけません。

私がおすすめする方法は、アプローチと玄関先に人感ライトを設けるようにすることです。

人感ライトにすることで、

・節電

・防犯大策

にもなります。

まとめ

住宅の外構部分はわからないことが多いと思います。

完成して後悔する前に、上記の内容を参考にし、打ち合わせをしてみてはいかがでしょうか?

よい住まいを手に入れる参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

tuin代表の上田和希です。