今回のお庭のテーマは「暮らしを守り、景観を整える庭」。
プライバシーを守る大きな壁を、住まいの美しさを引き立てる存在に。
深みのあるグレーの外壁に、コンクリートの端正なラインと、石の自然な色合いが重なります。
装飾を控え、素材そのものの魅力を活かすことで、シンプルでありながらも奥行きを感じられるように仕上げました。
建物に沿って配置した高木は、シャープな外観にやさしい動きを添える存在です。
窓との位置関係や枝の広がりにも配慮し、住まいの内側からも緑を楽しめるよう計画しています。
日差しを受けた葉が外壁に映し出す影も、このお庭の魅力のひとつ。
時間帯や天候によって変化する景色が、日々の暮らしにささやかな彩りを添えてくれます。
足元には大小さまざまな石を組み合わせ、自然な表情を大切にしました。
無機質な素材と植物のやわらかさが互いを引き立て、落ち着きのある景観をつくり出しています。
また、駐車スペースや自転車置き場など、日々の使いやすさにも配慮。
必要な機能を確保しながら、建物からお庭へとつながる景色がすっきりとまとまるよう整えました。
完成した瞬間だけでなく、これから植物が成長し、季節ごとに異なる表情を見せてくれることも、お庭の楽しみのひとつです。
建物と素材、そして緑が少しずつ馴染みながら、年月とともに味わいを深めていく。
日々の暮らしに自然の豊かさを添える、心地よいお庭となりました。